村祭り

村祭り

■所在地佐賀市東与賀町
■登録ID1084

10月のおくんちを収穫祭りとして祝う集落が多いが、実際の収穫をすませてから祭りをすれば霜月(陰暦11月)となる。
上古賀では11月23日に天満宮、12月15日に八幡宮の祭りが行われる。おとうや(前夜祭)には、子ども達がお茶と芋で参拝人の接待をし、この夜は一晩中太鼓を鳴らした。翌日の祭りは番帳の家で餅米1俵を蒸し、家長には鯛、さしみ、吸物、煮物、なますなどの御馳走がついた。
実久では12月第2日曜日に金毘羅宮で祭りが行われる。祭りの前夜、男児はシメタテといって〆縄を大人の助けを借りてつくり、その夜は宿に泊まって遊んでいた。当日は大人から子どもまでが集まり新穀の赤飯を腹いっぱい食べ収穫の喜びをわかちあった。1週間後の第3日曜日がシメオロシで、〆縄を下ろし50cmずつ位に切り各家の屋根に魔除けとして投げあげる。

出典:東与賀町史P1040