中割

中割

■所在地佐賀市東与賀町中割
■登録ID1125

中割は南北に流れる堀割りを境界として作出の東部に隣接しているが、行政上中割は大字下古賀に、作出は大字田中に分けられている。地名辞典によると「中割」というのは干拓や耕地整理の際の区切りのことで、「中切り」とか「中割り」という言葉からの名称である。こうして二つに区割りされた村落であるが、中割と作出は昔から密接な関連を持ち協同大和の精神で年々と繁栄している。
大正初年頃の本村の郷土調査では、大字下古賀の中にこの「中割」の字名が記され「作出」の字名が見当たらない。したがって「作出」の小字はその後にできたものと想像される。また中割の現在の戸数25戸でその半数以上が農業を営んでいるが、昔より庄屋をつとめた山田家をはじめ、宮崎・副島・吉村・園田等の旧家や地主層が多い。当時所有した水田の面積は今町や梅田付近にまで及び、それだけに敬神崇祖の念も厚かったという。

出典:東与賀町史P1178