地蔵院

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■所在地佐賀市東与賀町大字飯盛1095番地2
■年代中世
■登録ID1229

【名称(山号)】瑞光山 地蔵院
【宗派】曹洞宗
【本寺】平安山 龍泰寺(佐賀市赤松町)
【創立年代】享保年間(1716〜1735)に龍造寺隆信公の菩提寺である佐賀市赤松町龍泰寺の末寺として創立した。
【開基】龍泰寺17世一丈元長和尚
【沿革】
過去帳の書き初め年代は、享保17年子(1732)7月と記入御本尊延命地蔵菩薩木造彩色あり、本堂の大改築は明治41年に本堂及び庫裡を改築す。重ねて昭和39年2月工事に着手し10月落成す。本堂位牌所等新築改築し現在の伽藍となる。
【宝物・文化財等】
佐賀の名木・古木・樹種は楠の木、樹齢250年(登録番号10337)この寺院の大楠は同村落の北部飯盛八幡神社の境内にある大楠と「夫婦楠」という名称を有する。
【その他特記事項】
新四国八十八か所の霊場第50番奥の院。
檀徒戸数 76戸
【備考】
当地蔵院は、元来その創立時は天台宗に従属し、庵に等しく無寺格であったらしい。元祖の龍泰寺17世一丈元長和尚は、この寺院には地理的にも近かったため、しばしばこの寺院に足を運んだという。檀徒の願望により改宗して現在地に移転し、その末寺となった。この地辺一帯は、有明海に接した所で、干拓地による関係だと言われる。従って地蔵院4世文山大啓和尚によって法地開山となる。
本寺の龍泰寺は、龍造寺隆信公の菩提寺であり、後半は大隈重信侯の菩提寺となった。
この境内に八十八か所の札所がある。地蔵院11世祐門大和尚の時に造られ、一般大衆に仏門帰依を呼びかけたものである。その他にねはん像・弘法大師大正13年に鶴仙和尚の時代に作られたものがある。六地蔵さん2台も有名である。
金毘羅権現・火の神さんで年1回この下飯盛の小路が主体となってお祭りをする。安永年間(1772〜1780)に建ったもので御3体を祀ってある。

※『佐賀県近世史料第10編2巻』p136(天明八年の書上帳)によれば、「当院儀は文禄年中建立、夫ゟ龍泰寺末寺ニ附来候事」とあり文禄年中(1592~1595)の建立としている。また、開山は秀岩良田大和尚とあり。地蔵院4代を一山晃天庵主としていて、享保年中の在住は9代月耕恭牷大和尚としている。

出典:東与賀町史p1147

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