酒造歌

酒造歌

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1438

 日本酒は複雑な作業をへてできあがる。できあがるまでにはたくさんの工程があり、昔はすべて杜氏の経験と勘による手作業であったので、作業に応じて歌があった。
  もとつき歌 蒸し米、酵母、水を加えて混ぜるときに歌われる。
   ♪やれよンヤンコンヤンコ
    胸に鈴さげては春はこがれよ 伊勢さまへ それなし参りても御本社が知れぬ
    どちら御本社を拝むやら それなし参りつめ げんごさまへ行く
    お家かやぶきゃみな本社 やれよー御本社しれたら 何というて拝む
    とかく主さん詣でなよ
  添えつき歌 もとと麹、蒸し米を混ぜるときに歌われる。
   ♪今がはじまりはじまりました アーヨイショ ヨイショ
    銘酒酒屋の添えつきが
    酒屋男は花ならつぼみ アーヨイショ ヨイショ
    今日も咲け咲け明日も咲けよ
    銘酒でるでるひのくちがでる アーヨイショ ヨイショ
    でる銘酒は窓の梅よ

出典:久保田町史 p.630〜631