沖祇大明神

沖祇大明神

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1517

 慶長年間(1596〜1615)、1人の年老いた漁師が、毎日、漁にでては、今の神社の辺りに舟をつないで上陸するのを習慣としていた。いつも舟でそこまでくると葦のなかから光るものがあったので、上陸地点を間違うことはなかった。老漁師は沖の島さんを熱心に信仰していたので、その神さまの霊がその地に降りてきて導いたのだろうと評判になった。
 あるとき、領主の龍造寺政家公が巡視にこられたとき、その話を聞き、感心してこの地に神社を建立して、沖祇大明神を祀ったと伝えられている。

出典:久保田町史 p.636