佐賀駅

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■所在地佐賀市駅前中央1丁目11-10
■年代近代
■登録ID1893

【旧佐賀駅】
 九州鉄道(後に国有鉄道)の長崎線が、鳥栖から佐賀まで開通したのは、明治24年(1891)8月20日である。駅が愛敬島に設置された(今の駅より南へ約200mのところ)。
 佐賀新聞は、当時の様子を次のように伝えている。「今回の開通式は実に佐賀はじまって以来の盛事なれば、式に臨む者は山のごとく、各村々からの見物人はアリのごとし。汽車は鉄笛一声、軽雷地に響き、鳥栖へ向けて進行を始めた。拍手と歓声は天地を動かすごとし。見物人は初めて見る汽車にただ驚くばかり・・・」
 開業時、鳥栖―佐賀間には神埼、中原の二駅しかなく、列車の運行も1日4往復で、所要時間は約1時間であった。
 長崎線は、明治28年(1895)5月武雄まで開通、明治31年(1898)11月には長崎まで開通した。そして、明治36年(1903)12月に唐津線全線開通、佐賀駅は名実ともに佐賀市の玄関口となった。佐賀線が全線開通したのは、昭和10年(1935)5月であった。
【新佐賀駅】
 昭和51年(1976)2月まで続いた旧駅は、現在の新駅より南へ約200mの位置にあったが、駅周辺の混雑緩和、貨物の入れ替え作業等に伴う国道263号の交通渋滞解消などを図るために、昭和46年(1971)2月から佐賀駅高架移転事業が起工され、約81億円をかけて、昭和51年(1976)2月に完成した。駅とその東西約4.3kmが高架化され、新駅周辺の南北を結ぶ道路の交通渋滞が解消された。
 新駅の開通と同時に貨物取り扱いが鍋島駅に移った。駅の高架下にはバスセンター、佐賀デイトス(ショッピングセンター)などが設けられた。駅周辺には高層建造物が増え、駅前開発が進んでいる。
 最近、新幹線長崎ルートの建設も決定された。

出典:・神野p.170・佐賀県大百科事典・佐賀この100年

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