東古賀遺跡

東古賀遺跡

■所在地佐賀市大和町大字久池井字東古賀
■年代古代
■登録ID2245

東古賀遺跡は脊振山系の南に拡がる標高11〜12mの平野部で大和町の東端しに位置し一部は旧佐賀市と接している。
遺跡は平安時代中期、中世の遺構が主体である。また調査区内には古代官道が東西に走るが、中世後期以降に堀状として大きく掘削されており、関連する遺構は検出されていない。官道が中世に堀状に掘削されていた例は西の鍵尼遺跡の数箇所で確認されている。平安時代の遺構は掘立柱建物跡、小型な竪穴住居跡、井戸跡、土坑墓、土坑がある。緑釉陶器を副葬した墓や100点以上の完成品を廃棄した祭祀土坑、井戸跡等から出土した石帯(巡方、丸鞆)などの遺物から在地領主または在庁官人クラスの存在が考えられる。
鎌倉時代の遺構は掘立柱建物跡、井戸跡、溝、土坑墓がある。土坑墓からは完形の龍泉窯系青磁碗2個が出土しており在地小領主クラスが主体者と考えられる。その他の遺構として戦国時代、近世の大溝が確認されている。

出典:大和町文化財審議会資料

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