初入り

初入り

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2258

 「おはつり」「おはつい」「おのうりゃあ」とかいって、1月7日に親類同志一家こもごも客に招きまた客として行っていたが、次第に7日と限らずその前後にするようになった。また、後には一軒々々を回らず、毎年当事者を決めて1回だけにする「出合ぁのうりゃあ」に切り換えられていった。「のうりゃあ」というのは「直会」つまり「なおらい」 「なおりあい」 「なおあい」等のことで今まで正月の神事のため不浄をさけていたのを平常に返すことで、神事が終わって後、神酒、神饌をおろしていただく酒宴またはそのおろした神酒のことをいったものである。後には神事など省略され、単に親類同志の新年宴会のようになった。

出典:大和町史P.630