もーし講

もーし講

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2279

 地区の男児が適当な組を作って1か所に集まり経費を出し合って食事を共にする。都渡城の乙文殊宮の例祭が12月25日に行われ、この日使い古した筆を持って参詣すると、祈願をこめた新しい筆と交換してくれるので、子どもたちはそろって参拝し、帰宅後ご馳走を食べたものである。また、乙文殊宮は「もいっさん」と呼んで親しまれているが、乙文殊は文殊菩薩を本尊とする神社である。文殊は知恵を授けてくれると信ぜられ、学問の神ということから、少しでもそれにあやかろうとして始まったもののようである。

出典:大和町史P.651〜652