おひたち、ご来光さん、芽立ち切りほかの行事

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おひたち、ご来光さん、芽立ち切りほかの行事

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2283

 四十坊地区では毎年5月地区行事として「おひたち」というのがある。麦刈りや田植え等いわゆる「ごんがつ」という農繁期を控えての元気付けの宴で青年男子のみが行っていた。楮原地区では毎年8月23日地区行事として「ご来光さん」というのがあり、弁財天山に登り提灯をともし、神酒をいただきながらご来光を待つというもので現在も続けられている。井手ノ口地区では毎年6月2日に地区行事として「芽立ち切り」を行っていた。これは夏山の仕事初めの儀ともいうべき行事らしい。朝早く起き出てて露を踏みながら山草を刈り、3荷ほど刈ってからあとぼた餅などで祝う。現在は地区行事としてはないが各家庭で自由に行われている。また、昭和の初期ごろまでたいていの家庭で行われていたものに「こうじ断ち」というのがある。毎月24日の朝食の際、こうじを使った食物、つまりみそしょう油などを一切使わず、梅干とかごま塩だけで朝食をすました。これは火事を出さぬよう火の神へ精進潔斎して祈願をしたものという。その他太子講、お題もっこ、真宗のお講、星祭りなど今も存続しているものも相当に多い。

出典:大和町史P.655〜656