協和館

協和館

■所在地佐賀市(東城内)
■年代近代
■登録ID2450

明治維新以降の公共建築として最初に建てられもので、初代佐賀県知事が明治19年に松原二丁目に公会堂式の大衆も使える建物として建設されたもので、社交場としても利用されたことから、佐賀の鹿鳴館と呼ばれていた。
明治27年に佐賀市が佐賀県から買収し、佐賀市庁舎として利用されることになったが、その後は佐賀県及び佐賀市有を繰り返しながら、昭和32年に佐賀郵便局を建設されることになったため、建物は佐賀城天守台に移築され、集会施設として利用されていた。
平成16年佐賀城本丸歴史館の開館に伴い解体されたが、移築前のものを正確に留めるのは玄関部分のみで、二階部分は柱と小屋組を転用したものの柱は8寸角が5寸となり、柱間も京間を田舎間に縮小し、新たに設計され移築されていたことがわかっている。

出典:佐賀市城内協和館解体に伴なう学術調査報告書