鍋島緞通

鍋島緞通

■所在地佐賀市赤松町28番地
■登録ID2475

 中央アジアからトルコ、中国を経て国産の絨毯が誕生したのは、元禄年間(1688〜1704)ではないかと言われている。
 伝えられるところによると、有明海近くに住む農民、古賀清右衛門が鮮やかな色文様を入れた木綿の敷物を織ったのが最初だという。当時、華やかさから「花毛氈」と呼ばれていた。その評判を聞いた佐賀藩3代藩主、鍋島綱茂公は技術を保護し、佐賀藩御用となり、その製品は一般への売買が禁止され、将軍家への月並献上品に指定された。
 明治時代に鍋島緞通は一般への販売が開始され、大島貞七という実業家が大々的に販売を手がけていた。織り手の育成が急務となり、刑務所などでも技術指導が行われ、そのころ佐賀刑務所に勤務し、更生事業を担当していた吉島正敏は、大正元年に独立。鍋島緞通製造販売を家業として開始した。

出典:佐賀県伝統的地場産品指定、鍋島段通吉島家のパンフレット

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