十間堀川

十間堀川

■所在地佐賀市
■登録ID2547

十間堀川は、佐賀城の外堀の役目を果たしていた。即ち平城であったために、この十間堀川は、ほぼ東西に流れ、勧興小学校の南、循誘小学校の北を経て大財六丁目の南二次井樋までおおよそ1,900m、ここで大溝川に合流し、枝吉樋門まで1,400m合わせて3.3kmにおよんで、川幅は十間(18.2m)あったので十間堀川と云っていた。
 この十間堀川の特徴は、佐賀市の北部の河川水を受け、高低差の少ない排水河川である。かつて今宿に千石船が出入りした頃できるだけ川に水を溜めておく必要があったので、下流の蓮池地区には蛇のように曲がりくねったいわゆる蛇行の河川だった。このため枝吉樋門から八田まで河川を改修したり、蒲田津に大きな強制排水ポンプ場を設置して排水能力を高めている。

出典:ふるさと循誘(P.165)