オネブ焚き(鬼火焚き)

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オネブ焚き(鬼火焚き)

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2789

  子どもたちが中心となり、年の内から付近の山や林から伐り出した青竹や生木などを持ち寄り、集落の広場やたんぼなど適当な場所にオネブ小屋をつくる。
正月になると餅などを持ち寄って泊まりがけで遊び、7日の早朝に火をつけて燃やす。餅をオキ(残火)で七転び八起きといって焼いたり、ナナトコ焼きといい、7か所で焼くこともあった。オネブの火で焼いた餅を食べると、この年は病気にかからないという。また、餅を水に浸し6月1日まで保存するところもある。子どものいない家庭に、オキを配り、お礼として餅をもらうところもあった。
 2日の日に書いた書き初めを燃やして、高く舞い上がれば字が上手になるという。焼け残った青竹の先端を三角に折りまげて、オイノテ(鬼の手)と称しカンド口に立てておくと、魔除けになるとも火事の火元にならないともいう。

出典:富士町史下p.513〜p.514