秋彼岸

秋彼岸

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2807

 神社や祠堂で、酒と肴を持ち寄って彼岸ゴモイ(籠もり)をする。
 古場  六古賀が重ならないように彼岸の間を古賀毎に割り当てて行う。未成熟の青米を煎って臼でついて平米をつくり参拝者にふるまう。彼岸のミテ(最終日)には男児が各戸より米一合を集めて一合籠もりをする。
 杉山  お籠もりの後、1戸から1人がトウヤ(通夜)といって、フトンを神社に持ち込み泊まっていた。中日にはテースマエの家で彼岸祭りを行う。各戸ではハツオ(初穂)といって、マス一升分の米粉ダゴをつくりその上に田から摘み取ってきた新米を三粒のせて神社の神前に供えた。
 大串  彼岸の中日に櫛田神社の灯籠つけが行われる。
 東畑瀬 ダゴドウヤといって、女子青年(処女会)が紅白のダゴをつくり観音堂に供えていた。
集落内に祀られている祠堂を訪れる遍路さんに対して握り飯や漬物、お茶の接待をする。家庭では彼岸ダゴを親類に配る。

出典:富士町史下p.534〜p.535