市川天衝舞浮立の流れ 付随芸能

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市川天衝舞浮立の流れ 付随芸能

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2814

 ① 棒ツキャー
棒ツキャーの頭領が神前に進み出て、肩にかたげている棒をおろし、両膝の上で横にして膝を少しく折りながら一礼して元の場所にもどる。この所作をシャーバリャーといっている。演舞にさきだっての災祓いであろう。
 現在、浮立奉納のおりに行われている手数は次のとおりである。
 花見杖、腰車、杖落とし、こじりおしつけ、とうがさなり、金つき、両棒はずし、七斬り、こぐちきり、三人三番など。
 
② 奴おどり
.棒ツキャーが終わったあとに行われる。頭取の「奴さん 奴さん」の呼びかけに応じて、鉦打ちの青年が5、6人神前に向かって一列に並ぶ。歌い手は決まってないが、上手な人が前にでて歌いかけるとそれにあわせて簡単な所作で踊る。踊り手は鉦打ちの青年に限らず誰がでてもよいことになっている。
 多く歌われる歌詞は次のとおりである。
・咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る。
・五尺手拭いしぼりに染めて 落とすふりして主にやる。
・坂は照るてる鈴鹿はくもる あいの土山雨となる。
・山じゃ一番名取りの正女 正女おらねば暮の暗
・坊主山道やぶれた衣 肩にかからで気にかかる。

 ③ にわか
 奴おどりが終わると、頭取の「にわか にわか」の呼び出しでにわか連中が、中央に出て、にわかを演じる。

出典:富士町史下p.580〜p.582