祝部窯跡

祝部窯跡

■所在地佐賀市久保泉町
■登録ID2932

 小清兵衛西端
 関行丸古墳の南に神籠石の説明板がある。これから東へ250米、突き当たった処が小清兵衛山で、南の方3米のところに窯跡があった。これが『祝部窯跡』である。道路拡幅で削り取られた。単窯で、焼成度は600度位、短時間焼いたので赤褐色のままで、もろい。
埴輪・杯・皿・坩などが焼かれたらしく、すぐ北の溝の中からその破片が見付けられた。主に祭祀用に使われているが、町内から祭祀遺構が発見されていない。質が脆いこともだが、祭祀の後で器物を壊す習俗があり、残物が見当たらない。
 葬儀後、出棺時に本人の愛用した碗を門口で地にたたきつけて壊す習俗は、今も各地に遺っている。

 
 
 

 

出典:久保泉町史跡等ガイドブックp.52〜55