ももて

ももて

■所在地佐賀市蓮池町
■年代中世
■登録ID322

出雲神社の「ももて」は、文永年間、出雲国造の弟北島康孝がこの社を建立した当時から伝わるという。
毎年2月11日あるいはその前後の日曜日、「百手」と呼ばれる行事を、蒲田津東分が6組(榎下組・番所組・渡端組・昭和組・馬場組・新町組)に分れて、毎年一組が実施する。
海の幸・山の幸、神酒の献饌をし、儀式がある。
この日直径1間位の大的の中心に「鬼」という字を書いたもの2個を組合せて拝殿の南方に立て、北方の神殿から弓に矢をつがえて、最初に神官、次に当番組の世帯主が交代に、鬼の字を目標に弓矢で射て、五穀豊穣・家内安全を祈念する。
後で、この的を子ども達が取り合い、相手かまわずかぶせようとするのを、「ハタハタカブセ」という。鬼の字の墨汁で、かぶせられると顔がよごれることがある。

出典:芙蓉P.165