蓮池の民謡 | さがの歴史・文化お宝帳

蓮池の民謡

所在地 佐賀市蓮池町
登録ID 328

出典資料から記載

「蓮の池節」
一.蓮池の在郷辺から 糊つけ着物に 小倉の帯しめ 願正寺詣りさす時や ちょうどさいば 藁人形
二.一で赤かもんな 法印さんの衣か お稲荷さんの鳥居か朱か紅か お猿さんのお尻か 素海老のいでがらか
三.次に白いもんな 豆腐に初雪 源氏の白旗 横丁の丸木屋の白壁に お姫さんの内ももど 
「おりきんばっちゃん」
お力んばっちゃん どけェ行きよっかい 目薬びんどんさげて つっくるびいて 鼻たれて 私や 通り小路の黒田さんに 目の養生 いつからや おとてから そりゃまた きつかね とこ電信柱に ずくにゅうどんば 打ったくらんごとね
「蓮の池節」は言うまでもなく、樺島政市の作である。その歌詩にこめた皮肉と、チョッピリにじんだお色気は、さすが長崎にも学んだことがあると言われる片鱗をのぞかせている。彼は盲目の身で三味線をかかえ、蓮池から佐賀の街までの道をトコトコ歩いて行き、明治から大正にかけての佐賀ンマチから神埼あたりまでも流して歌い廻ったと言う。その家のことなどを読み込んで即興的に歌うのが、得意だった。三味線も名人の域にあった。昭和の始め、90歳で亡くなったが、蓮の池節は今も宴席は勿論、テレビ等にもとりあげられ、トコトコ政市たんの愛称と共に何時までも人々の心に残るであろう。
「おりきんばっちゃん」は、対話体のなかに実に見事に方言が生きている。どこか仁輪加でも見ているような、思わず微笑を呼ぶものがあり、半面、かくされた哀愁といたわりを感ずる。蓮の池節の樺島政市の作ではないかとの説もあるが、つまびらかでない。
出典:芙蓉P.174

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