高伝寺墓所

高伝寺墓所

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■所在地佐賀市本庄町大字本庄 高伝寺
■文化財指定状況佐賀市 史跡
■文化財指定日昭和42年2月11日
■登録ID5234

高伝寺は、天文21年(1552)に開山され、その後、鍋島家の菩提寺となった。
山門及び本堂は明治34年(1901)に改築された。山門に掲げられた扁額「恵日山」の彫刻の書は即非禅師の筆、また、本堂入口直上の彫刻の扁額「高傳禅寺」は、黄檗の僧、独立禅師の筆である。
 高伝寺の境内の西側に位置する約45アールの墓地は龍造寺家及び佐賀藩主鍋島家の歴代の墓で塔や多くの石灯籠などが整然と並んでいる。墓域は明るくて広く、独特の雰囲気と調和の美を現わしていて、一種の墓地公園の観を呈している。
墓所は明治4年(1871)に、鍋島直大(なおひろ)が各地に散在していた前領主龍造寺家の墓及び鍋島家の墓をこの墓地に改葬した。東側一帯に龍造寺家の墓塔10基、西側一帯に鍋島家の墓塔16基が並んでいる。
近世の墓塔の変遷や佐賀の近世史を研究する上からも資料的価値が高い。