高伝寺釈迦堂 一具 木造釈迦堂 一基 厨子入木造釈迦如来及両脇侍像 三躯

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高伝寺釈迦堂 一具 木造釈迦堂 一基 厨子入木造釈迦如来及両脇侍像 三躯

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■所在地佐賀市本庄町大字本庄 高伝寺
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日平成12年4月28日
■登録ID5267

高伝寺本堂に安置されている釈迦堂は、正面1間、側面1間の総欅(けやき)造りで生漆を塗って仕上げている。構造は正面入母屋造り、軒唐破風で妻入り、背面は切妻造りで柿葺(こけらぶき)となっている。柱は上端・下端が中央部に比して細くなっている。建具は桟唐戸で上下を藁座で受けている。
この釈迦堂は、本堂左の三間の室内中央に据え置かれているが、室内の柱間は中央を広く、左右を狭くとっていて、明治建築である本堂が釈迦堂に合わせた設計であることがうかがえる。
厨子は、外側を黒漆、内側を金泥塗りとし、釈迦如来像の頭上に天蓋(てんがい)を吊るしている。
釈迦如未像は、像高42.7センチメートル。脇侍像は、文殊(もんじゅ)菩薩と普賢(ふげん)菩薩で、像高は51センチメートルと50センチメートルを測る。3体とも木造の一木造り、玉眼、素地仕上げ。本体と台座、光背までを赤栴檀(しゃくせんだん)と伝える硬質の広葉樹で作っている。各像の光背には承応(じょうおう)4年(1655)に京の仏師宗仁(林長右衣紋衛門尉国次)陰刻銘がある。
赤栴檀御仏像之書物や鍋島勝茂判物類は、高伝寺釈迦堂が承応4年に制作されたことやそれに至る経緯などが記されている。
釈迦堂は、その制作年代や経緯が明らかで保存状態も極めて良く、近世初期の基準作品としてその価値は高い。
厨子入木造釈迦如来及び脇侍(きょうじ)像は、漆箔や彩色を施さない檀像で、正当な作風と的確な彫技が認められるもので、近世初期の作品として優れている。