短刀 一口 肥前国住藤原忠広 寛永八年八月日の銘あり

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短刀 一口 肥前国住藤原忠広 寛永八年八月日の銘あり

  • 短刀 一口 肥前国住藤原忠広 寛永八年八月日の銘あり

■所在地佐賀市松原二丁目 佐嘉神社
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和42年4月22日
■登録ID5269

初代忠吉(ただよし)の数少ない短刀の一つで晩年の代表作である。忠吉の作風は、一般に鍛(きたえ)が小杢目(こもくめ)で地肌は小糠肌(こぬかはだ)と呼ばれる肥前刀独特の冴(さ)えを見せており、刃文は中直刃が多く匂できで、小沸えがからんでものが多くみられる。姿は一概に身幅(みはば)があって新刀の中でも豪壮優美である。
この短刀は、佐賀10代藩主鍋島直正(なおまさ)が愛用したものといわれ、中心に「閑叟(かんそう)所持」の金象嵌銘(きんぞうがんめい)がある。佐嘉神社に奉納されたもので、御神刀とされている。
法量 長さ29.6センチメートル。
反り0.1センチメートル。
形状 平造(ひらづくり)、庵棟(いおりむね)。
鍛(きたえ)  小杢目肌(こもくめはだ)がよくつんでいる。
刃文(はもん) 広直刃で刃ぶちに小沸がつき匂深い。
帽子 直に小丸に返る。
中心(なかご) 鑢(やすり)目切り・目釘穴(めくぎあな)1個。尻剣形(けんぎょう)