薙刀 一口 銘貞治元年十二月日 備前長船政光

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薙刀 一口 銘貞治元年十二月日 備前長船政光

  • 薙刀 一口 銘貞治元年十二月日 備前長船政光

■所在地佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館(個人)
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和51年2月25日
■登録ID5270

政光は備前刀工長船派で、相伝備前系の兼光(かねみつ)一門の一人である。政光の現存する作品は延文(1356~1361)から応永(1394~1428)に及んでおり、その活躍した時代は明らかである。
この薙刀は貞治元年(1362)の銘がある。彼の作刀で重文に指定されているものに「康安元年十一月日」(1361)の記年銘の太刀がある。
法量 長さ61.2センチメートル。
反り 2.7センチメートル。
形状 薙刀造(なぎなたづくり)、真棟(しんのむね)、薙刀樋に添樋((そえひ)が中心(なかご)途中で角止め(下端を一文字に止める)になっている。
鍛(きたえ):板目肌で、ところどころに流れ肌がまじり、かすかに映りがある。
刃文(はもん):匂本位の小乱れで、小足よく入り匂しまる。物打ちより上は、のたれ調になる。
帽子:わずかに乱れ、返り(棟の方に返る焼刃)が乱れこんで深く焼きさげている。
中心(なかご):摺上(すりあげ)、先切り、鑢(やすり)目勝手下り、目釘穴2個。