願正寺鐘楼、時の鐘

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願正寺鐘楼、時の鐘

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■所在地佐賀市呉服元町6-5 (願正寺)
■登録ID529

当寺の鐘楼は、鍋島3代藩主綱茂の代となった元禄8年(1695)から同9年の間に建立された。
この鐘は佐賀城下に時間を知らせる鐘として、元禄9年8月から用いられた。
時報は、明け六つ(午前6時)から暮れ六つ(午後6時)までで、鐘楼役、香番役の2名が昼夜勤務をしていたようである。
鐘楼香番所は、鐘楼の石段を登った内部に設けられ、六畳敷きの部屋を住居として、そこに”時計香ためし”やその他の時を計る諸道具が備えてあったようである。この詰所で時間を計り、時が来れば、ここから更に階段を上って、四方吹き抜けの楼上で鐘をついていたと思われる。
藩からは毎年10石の鐘つき料を下付されていた。
この時の鐘は安政元年(1854)5月にはひびが入って、役目を終え、あとは白山の八幡社で撞くように命じられている。それまで約160年間、途中で鐘楼の修復再建の時期を含め、城下に時を告げる役目を続けたことになる。現在の鐘は戦後の昭和24年に鋳造したもので、毎夕5時に夕べの鐘を鳴らし、人々に親しまれている。

出典:当寺古文書 他

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