石塚一号墳出土遺物 一括 (附)銅製容器一点

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石塚一号墳出土遺物 一括 (附)銅製容器一点

  • 石塚一号墳出土遺物 一括 (附)銅製容器一点

■所在地佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館(佐賀市)
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日平成8年5月29日
■登録ID5310

石塚古墳群は筑後川河口西岸に位置する佐賀市諸富町の南部、標高3~4mの低平な水田部に立地する。佐賀平野南部では、これまでのところ確認できた唯一の古墳である。古墳は現在までに2基を確認している。このうち1号墳は昭和63年に調査が実施され、横穴式石室から挂甲や金銅製装飾金具等の遺物が多数出土した。1・2号墳とも墳丘の大部分が削られ、石室も一部が残存するのみである。  挂甲は胴甲1領分がほぼ完存し、他に付属品が一部分残存する。銅製飾金具は3点以上が出土している。表面にはタガネにより文様を打ち出している。全体が復元できるもののうち1点は中房が盛り上がり周囲に17弁の蓮華文を配したもので径6.6cm。他の1点は7弁を配して中央に火炎文を表したもので径7.0cm。馬具のうち杏葉は鉄地金銅張のもので7点出土している。  これらの遺物は、同時に出土した須恵器の形式等から6世紀後半~末のものと推定できる。