元忠寺跡

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■所在地佐賀市巨勢町修理田
■登録ID650

修理田にあり、安養山と号し天台宗の寺院であった。
『肥陽古跡記』に曰く。佐賀郡安養山元忠寺、本尊は大聖不動明王、智澄大師の御作也。如影上人元忠の開基、元和4年卯月中旬高源院殿正真大姉の御願にて、愛染明王の尊形弁聖天の像を作り、一宇の堂を建立し給えり。また万治2年12月18日太守光茂公の御願として、江府山王七社を御勧請有って、同年12月13日この元忠寺の勝地に移し奉り給う…とある。
当時、巨勢第1の寺で、藩主の信仰も厚く、度々ご参詣あり、知行つきであったけれども、廃藩により寺運衰え、明治初年には、十大区の御用取扱所を元忠寺におかれて地方行政の中心となったこともあるが後、廃寺となる。
山王社も神埼町仁比山の山王社に合祀され今は小さな社が残り、元忠寺は住職の墓が林の中にぽつんと残っているのみである。

出典:巨勢P.25

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