巨勢川

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■所在地佐賀市巨勢町
■登録ID665

巨勢川は兵庫町東渕付近で市の江川、黒川、徳永川を合流して東流し、傍示で南に折れ、兵庫町や巨勢町の中央を流れ巨勢町南で佐賀江川に注いでいる。
市の江川は成富兵庫によって作られ(改修)嘉瀬川より水を引き入れ、さらに、傍示に砂堰を作り堤防の下に穴を作り巨勢、若宮、野中方面に水を引き城原川から引いた横落水道の水と合わせた水利事業で巨勢野は開発されて巨勢、兵庫地区はすばらしい肥沃の水田となった。
巨勢川は有明海の潮汐を受け兵庫町まで影響した。そこで、水運の便がよく、船が高尾まで昭和20年代に来ていた。水も清流で、しじみ、うなぎ、鯉等がとれ、高尾橋では朝早く桶をかついで飲み水などを汲みに来る人で列をなしていたそうである。
巨勢川は度々氾濫をおこし、堤防が壊れることもあったが大規模な改修工事が行われている。また、成富兵庫の勧めで、この川の所々に井樋が作られた。クリークの水が多いと、ここから水を落とし、不足すると淡水を引き入れた。

出典:巨勢町見てあるきP.27