詫田(多久田)の番匠物語

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詫田(多久田)の番匠物語

■所在地佐賀市本庄町
■登録ID705

昔は大工や石工には階級があった。朝廷の仕事の出来るものを匠(タクミ)といった。次は番匠(バンショウ)次は棟梁(トウリョウ)次は石工、大工、弟子といった。
多久聖廟や八幡社の彫刻は、詫田番匠がこの仕事をする時には身を清め、聖徳太子の像を拝み、立派な仕事をしたと言われている。
多久田の番匠作の動物は、本物のように動き回るのでキリシタンの魔法使いと疑われ、度々役人が逮捕したが、それがまた人形ばかり。そこで役人どもが考えた末、番匠の妻の言葉に従って、寒い朝、吐く息の白いのを目印に、やっと本物の番匠を縛り上げることができたという。

出典:かたりべの里本荘西分P.34本荘の歴史P.30