本庄のわらべうた

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本庄のわらべうた

■所在地佐賀市本庄町
■登録ID839

誰もが子どものとき歌った童謡の数々も今は時代とともに忘れられてしまった。正月を迎えるわらべうたを記しておく。

「正月さんの来んさっ時や、何ん持って来んさっしょ、つんのはにもろもき、橙ところや俵箸、蜜柑に栗々、吊柿や」

蛍籠を提げ、笹竹を持って、宵闇の川岸の辺を走りまわった「蛍取りの唄」がありました。
「ホ、ホ蛍来い、あっちの水ァにがいぞ。こっちの水ァ甘いぞ。ホホ蛍来い」
「ホ、ホ蛍にゃ水くりゅう、堀の水くりゅうか。川の水くりゅうか。堀の水くりゅうよりか、川の水くりゅうよ」

7月の七夕さんの唄もよく歌った。
「七夕さん、七夕さんたなから落ちて腰打って痛さこらえて西瓜半分」
昔は堀に鷭(ばん)やカイツブリが水藻のなかに泳いでいるのをわらべ同士でからかった。
「きゃァつぐろの頭に火がついた。ブルッとすんでチィ消えた」

鞠つきの唄も色々文句がある。
「からたち、から梅、からすが一羽止まった。この手鞠ぁ、誰にあげましょか。花の○○さんにあげましょか。ヨウ受取んさいの」
名を呼ばれた娘は鞠を受取ったら直に「ヨウ受取りました」と続けまた前の唄を歌う。

正月14日の土龍打ちの唄。
「長どん、長どん山へ行くけんこんかん、鉈(なた)も包丁も持たんこんな貸そだん、貸鉈イヤ、イヤ十四日の土龍打ち」(※以下、繰り返し。)

出典:本荘の歴史P.12