ホッケンギョウ

  1. 川副町
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ホッケンギョウ

■所在地佐賀市川副町
■登録ID2011

 竹を組み、中を一間四方に掘りくぼめたホッケンギョウ小屋を親達が作ってくれた。この小屋をカラス小屋というところもある。また、漁村では日頃から農家が糞尿をもらい受けていたこともあって、正月には「餅米」を、七日正月には「ホンゲンギョウの藁」をお礼に配ったので、その藁を用いた。こうして7日早朝には、正月の松飾り、煤はらいの竹などと燃やしてホッケンギョウ・ホンゲンギョウを催した。船津では、「ホンゲンギョウ焼くぞ、来んか」というふれ声を合図に燃やし、燃え残りの大竹を割って「オニの手コボシ」といい、又形に折り曲げてニワナカの天井につるした。「餅を7ヵ所焼いて食べると病気しない」とされ、子ども達は餅焼きに走り回ったという。犬井道では二間四方の小屋を大小の竹で作り、藁葺きにし、トシトク様に供えた吉書などを燃やし、燃えがらの高く昇るものは星になるといった。

出典:川副町誌P.755