七草

七草

■所在地佐賀市川副町
■登録ID2012

 あぶら菜・はぎな・せりなどの七草を飯杓子や包丁などを使って、タタキ菜とする。この時、「出すことなし、取っことばっかい トッコト トッコト」と唱えた(船津)。タタキ菜をする場合も「半俵臼の年徳さんの前に座ってたたいた」(船津)などとされ、他の地区でもこの際の唱え言は種々伝えられている。このタタキ菜は朝早く、雀の起きらぬうちにするものとか、地獄の底まできこえるようにたたけなどといわれ、ブリの頭や正月の塩物を用いて味付し、すい物や七草粥にして食べた。「タタキ菜のおつけの汁を爪に付けると兄弟爪」「七草粥を食べると若草の汁で人間が若返る」などとされている。

出典:川副町誌P.755