海茸と鰻

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海茸と鰻

■所在地佐賀市川副町
■登録ID2054

 洲や潟の中間地帯、川岸の砂気の多い潟地などにいるのが、海茸や鰻である。
 海茸は「サシオイ」という杉材を大根のように削り、上部に横20cmぐらいの柄をつけたもので穴を広げ、徒手採捕するが、大正時代からは、樫の棒の先に15cm程の鉄の金(捻じ金)を取りつけて、これを船の上から、海中の泥土に突っ込み、一廻しして海茸を横金に引っ掛けて、垂直に船に上げる「海茸捻じ」なる漁法も現れ、今日まで続いている。捻じ棒は、水中に入って裸足で海茸の穴を探ってから使う「入り捻じ」と船上からの、一間物、二間物、四間物を使う人もある。

出典:川副町誌P.591〜P.592