六夜待

六夜待

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2274

 男の三夜待に対して主婦たちが毎月の26日の夜、順番に当番をきめて集まる。大地区では古賀別にしているようである。これは野菜のあえものとか煮豆とかお茶菓子程度の簡単なものが普通のようである。これも本来は陰暦の正月と9月の二十六夜の月の出には弥勒三尊が現われるというので月待ちをしたことから起こったものであるが現在は親睦の程度である。一説には、この26日は怪盗石川五右衛門が生まれた日で、この日懐妊しないように主婦たちが集まり徹夜して四方山話にふけり、朝空が白みかけてから帰宅したともいう。

出典:大和町史P.649