風祭り

風祭り

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2280

 9月は二百十日や二百二十日といって、台風が日本に上陸し猛威を振い易い季節で、ちょうどこのころは中稲の開花期に当たるので農家の厄日とされている。そこで、この台風が避けて通ってくれるように地区の者が鎮守のお堂などに集って燈明や線香、供物をあげ、鉦や太鼓を鳴らし念仏を唱和して祈願をこめるもので、これは全国的な行事のようである。各家庭からお茶やお茶うけ等を持ち寄り、祈願の休みや終了後の団らんに食べる。大和町でもこの行事の存続している地区は多いが、福島、広坂、有ノ木等のようにこの日みやき町の綾部八幡へ参拝して祈願する所もある。

出典:大和町史P.652