灯籠つけ

灯籠つけ

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2801

 火つけともいい青年や子どもたちが行う。ムラに祭祀されている神社や祠堂の諸神仏の縁日に灯籠を飾り、お茶と煮豆で接待をする。灯籠は子どもが生まれたときや青年の仲間入りをしたときにあげていた。また、初盆の家から盆提灯をわけでもらったりしていた。
 東畑瀬 観音の祭りに青年の仲間入りをした青年と娘は灯籠を奉納した。青年は武士の絵、娘は桜や梅など花の絵を描いた灯籠を奉納した。
 柚の木 子どもたちが、8月20日から25日まで、ムラ内に祭祀されている5か所の諸神仏の火つけ行事をする。午前中に各家を廻り小豆を集め、それを煮て接待に使う。最終日の25日は文殊菩薩の前で相撲をとる。
 湯の原 7月17日が観音、7月25日が天満宮、8月22日が薬師と夏の間に3回行われる。

出典:富士町史下p.528〜p.529