鳥類供養塔

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鳥類供養塔

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■所在地佐賀市川副町大字福富 個人
■文化財指定状況佐賀市 重要有形民俗文化財
■文化財指定日昭和63年5月14日
■登録ID5230

米納津集落の北東部に御屋敷内と呼ばれ、四方を堀で囲まれ、竹林が生い茂った所があった。この辺り一帯は、多くの鳥類が棲んでいたので狩場となっていた。
鳥類供養塔は、狩猟の犠牲となった鳥類の霊を慰めようと享保14年(1729)2月28日に、鳥類殺生の業生転滅をはかって建立された。業性転滅とは、鳥類はそのままでは回向できないので、鳥類の業性を転滅した後に回向をする意味だという。
 八角形の基礎石の上に建てられた石幢形の塔で塔身は八角柱であるが、幅が長短あって方角柱の面取りを強くした形態である。笠の平面形は六角形で、勾配は波形、上に宝珠がついている。
 碑文は、「鶴、白鳥、鴈、大小鳥類壱万二千六百余之霊魂、業生転滅」とあり、大乗妙典を読誦すること百五十部、過去、現在、未来の三千佛の御名を唱えること3日間、経文を一石に一字づつ書写して供養するという意味の一文が刻まれている。
 昭和63年1月31日に圃場整備事業のため現在地に移設された。