此荷大明神

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此荷大明神

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■所在地佐賀市川副町大字小々森 佐賀市
■文化財指定状況佐賀市 史跡
■文化財指定日昭和60年2月25日
■登録ID5247

西川副小学校から南西方向に約500メートル、田畑が広がるなかに、ひっそりと立つ小さな祠がある。「此荷大明神(このにだいみょうじん)」と刻まれたこの祠には、戦国時代の勇将、龍造寺隆信にまつわる次のような言い伝えがある。
 筑後一木村(今の福岡県大川市一木)に身をおいていた隆信が天文22年(1553年)再起を期して、海路から犬井道の燈堂に上陸したあと鹿江の威徳寺に入り、軍備を整えたとき、この地に軍荷を置いたというものである。
 かつては、この祠を囲んで楠や松の大木と雑木が生い茂った森があり、地元の人から「コーノイさん」と呼ばれ親しまれていた。
 昭和55年圃場整備事業で樹木は全部切り倒され、今では一基の祠を残すだけとなった。