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[神社仏閣][仏像][久保泉校区]は2件登録されています。
神社仏閣 仏像 久保泉校区
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半肉彫石造如意輪観音坐像
久保泉行きバスの勝宿神社で下車し、歩いて約15分北へ向いさらに右に折れ5分で慈音院に着く。ここからさらに山道をたどる急な坂道雑木におおわれた小径を登って行くとおよそ300mで不動滝につく。さらに小径を300m登って行くと目的地の磨崖仏に出る。あたりは巨木、巨石に囲まれた小鳥のさえずりさえ聞こえる別天地である。地上およそ3mの巨石の壁に花頭窓のように輪郭をつけて彫られている如意輪観音は美しく華麗である。像高1m50cmで半肉彫に彫られふくよかで全体として非常にやわらかな感じである。造立年代はさだかでないが、延宝5年(1677)頃一修験僧に依り幾星霜の年月を経て完成したといわれ、山岳信仰を究明する上からきわめてその価値が高い。 如意輪観音の功徳として、如意とは如意宝珠、輪は法輪を転じ、六道の衆生の苦を抜き利益を与えることを本誓とする菩薩として人々の厚い信仰を受けている。
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磨崖仏
磨崖仏とは、大分の臼杵石仏や相知の鵜殿石仏のように、自然の岩壁や硬い土に直接仏像を彫刻したものをいう。 観音滝左手の大きな岩に、高さ1.5mほどの半肉刻の『如意輪観音像』が見える。コンクリート造りの籠り堂があって、一寸見え難いが、首を右に傾け滝の方を御覧の姿で、左膝を立てておられるが右手はよく見えない。滝の上に坐した姿か。 如意輪観音は、右膝を立て三対の手には宝珠・宝輪などを持って居られるのが普通の姿。-奈良・西大寺- 一切衆生の願いをかなえ、苦しみを救って下さるみ仏である。観音様は変化が多く、慈音院の聖観音・千手観音・后良十一面観音・西原二の馬頭観音などがあり、女性の姿をしておられる。 金立山登山口から約3㎞のところにある「吹上観音」も美事であるが、こちらの観音が優しい顔に見える。造立銘がわからないので、いつ頃誰が彫造したかはっきりしないが、慈音院建立の1677年(延宝5)頃か。 余技的彫造でなく実に精巧な立派な作で、よくもこんな山深いところに、美事な彫造をしたことよ。 「ひたすらに救いたまえと祈る身は ふみわけたどる幽谷ここに」