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[産業][漁業][神野校区]は4件登録されています。
産業 漁業 神野校区
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ジュブ (四つ手網)
佐賀では四つ手網のことをジュブといい、これで漁することをジュブ引きといった。大きな堀にアバ(網場)を作り、この漁をする人がいた。浮留江橋の上流にアバを設け、夏の雨後の増水した時や秋の水落ち時にはよくジュブを引いた。その頃は堀も深く水量も多く水もきれいでフナなどのほかに、有明海から上ってくるハクラやクロメ等もとれた。網が上げられる時は、どんなものがはいっているだろうかと胸をときめかしたものである。漁の多い時は、そのまま狭いアバに泊まりこんだこともあった。
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テンチク針
針先が鋭い大きなもので、ドジョウ等の生餌を先にさし、夕方魚のいそうな所に投げ込み端を岸辺の草の根元などにしばりつけておき、翌朝あげに行った。糸がピンと張っていれば間違いなくかかっており、ウナギやナマズ等の時は、糸が菰や葦などにぐるぐるまつわりついてあげるのに苦労した。
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ドウケ
果物籠を押しつけたような形をしており、入口に竹のハゼを、上に取っ手をつけてあった。夕方この底に米糠や醤油粕等を泥と練りこみ、魚の回遊しそうな場所を見付けて水中に沈め翌朝あげた。魚がはいっておれば入れておいた餌がなくなっているので軽く、この時はあげる手に力が入った。時にはキャーツグロー(カイツブリ)がはいっていることもあった。
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ドジョウうけ
今は、ドジョウも少なくなり、養殖を計画されている時代である。 夏稲が大きくなると、水を張った田にこれを置く。ドジョウは畦ぎわを回る習性があるので、水口が場所としてよく、タニシを潰して入れておくこともあった。夕方仕掛けておいて翌朝あげる。うけの水面に泡が沢山立っていたら間違いなく豊漁だ。中をのぞくと大きなドジョウがもつれ合いながら中に潜りこむ所謂「ドジョウの三っつんごろ」の様相を呈していた。