上下地区天神さん

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■所在地佐賀市諸富町大字為重
■年代近世
■登録ID1557

今を去る百数十年前、上下のある有志の人が家運祈願のため今の場所に設置されたものと聞く。それ以来、年々通る人ごとに手を合わせ拝んできた。通称天神さんといっている。花を供えお水をあげてきた。特に北小路の人は通路にあるので、頭を下げ礼拝をした。また当番で7月の旧盆には祗園さんをして、灯籠を下げ、煮豆をあげ、そろって食事をする。地区では2月のいわし祭りや4月29日(昭和天皇誕生日)におこもりをする。おこもりの起源は古く、90年前から親に連れられて重箱弁当で参加した人もいてひゃーらんさんの祈願詣りに子どもを連れて詣った。神事には神前にシートを敷き、お供えをして、村中が子どもを連れて詣り、外孫まで参加する。神事が終わると神塩を頭にいただき包紙して持ち帰る人が多い。交通安全、家内安全も合わせて行われる。神事が終わると副島トク氏が水難にあやかる話を子ども達にする事にしている。その後は公民館にて弁当を開き親睦会をして夜までくつろぐことになっている。お花は交代で供えるのでいつも美しい。最近は小林氏が花作りをなさるお陰で助かっている。上下天神はこの様にして祭りが行われ水難よけ、交通安全、入学祈願、五穀豊穣祈願等、みんな楽しくそれぞれの願いをして公民館にて懇親会を行う年中行事である。天神さんは清掃、美化し地区祈願の唯一の神様である場所である。(老増先生の資料より)

出典:ワークショップ

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