歩兵第55連隊跡地と昭和天皇のご巡幸

  1. 物語・いわれ
  2. 物語・四方山話
  3. 検索結果
  4. 歩兵第55連隊跡地と昭和天皇のご巡幸

歩兵第55連隊跡地と昭和天皇のご巡幸

■所在地佐賀市日の出1丁目
■登録ID1834

 歩兵第五十五連隊跡地については次のとおりである。
 第五十五連隊の兵舎には終戦の年の10月6日から進駐軍が駐屯していたが、撤収後、佐賀県では戦後外地よりの引揚者、戦災者で住宅に困った人の住宅対策として旧兵舎を改造して充てられた。協楽園と命名し、昭和22年5月7日から人々を収容した。
 協楽園に関しては、時勢が安定してくるにつれ、他へ転出したり、村営住宅や市営住宅が建設されてきて、入居者は徐々に減少し、廃止された。協楽園小学校は、昭和38年に高木瀬小学校に統合され、高木瀬中学校は城北中学校として高木瀬西3丁目の現在地に移転した。協楽園の跡地には佐賀県総合体育館や佐賀市文化会館が建設され現在に至っている。
 なお、協楽園があった頃、全国をご巡幸中の昭和天皇が昭和24年5月22日・23日にご来県され、協楽園と市立若葉保育所をご訪問されている。その折、昭和天皇がお手植えされた赤松の記念樹は、残念なことに平成20年枯死したそうである。

出典:高木瀬町史P362〜363、486、下高木地区写真集、聞き取り