「蓮池節」と「おりきんばっちゃん」-願正寺参りのうた | さがの歴史・文化お宝帳

「蓮池節」と「おりきんばっちゃん」-願正寺参りのうた

所在地 佐賀市呉服元町6−5 (願正寺)
年代 近代
登録ID 2544

出典資料から記載

 願正寺は江戸時代を通じ、佐賀藩全体を束ねる触頭(ふれがしら)として、藩や本願寺との関わりも深く、また、信仰的にも中心寺院として藩内一円から多くの参詣があった。「願正寺に参れば御本山に参ったも同じ」といわれ、御正忌報恩講や春秋の彼岸法要の折は、たとえば諸富の街道は朝早くからカラカラという下駄の音が途切れなく続いていたそうである。脊振の山などから一晩かかって歩いてきていたという寺の参道には念珠などを売る店も立ち並び賑わっていた。蓮池方面からの願正寺参りを面白く歌ったのが蓮池節で、佐賀お座敷歌として花柳界などで流行した。作者は門つけをしていた樺島政市さんで、明治、大正、昭和と、蓮池から佐賀に出てきて、三味に合わせて歌いつづけていたそうである。また、「おりきんばっちやん」の民謡は、本来、一番だけが伝わってきたが、近年、願正寺参りの歌詞なども加わり、ユーモアたっぷりに歌われている。どちらも踊りの振り付けがされている。
なお、昔は交通の便もなく、地方から佐賀の街に出ることも少なく、願正寺参りなどで佐賀にきたついでに呉服ものを買う人が多く、門前町として、呉服屋が多い呉服町などが形成されたといわれる。
出典:「佐賀県新民謡詞華集」福岡博編ほか

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