ゆうれいのおはなし
ゆうれいのおはなし
■所在地佐賀市鍋島町
■登録ID2711
明治の頃のお話です。
ある村にひいおじいちゃんが住んでいました。ひいおじいちゃんには、とても仲のよいお友だちがいました。
ところがある日、お友だちがお亡くなりになったので、ひいおじいちゃんは悲しみました。それから10日ほどたったころ、田んぼの見まわりに行って帰る途中、一本の柳の木があるところに亡くなった友だちが立っていました。ひいおじいちゃんはびっくりしましたが、お友だちと話しをしたそうです。ひいおじいちゃんに、ゆうれいとなって逢いに来たのは、まだこの世に悔いが残っていたからでしょう。
出典:鍋島町史p.311