富士町の阿蘇4火砕流堆積物 | さがの歴史・文化お宝帳

富士町の阿蘇4火砕流堆積物

所在地 佐賀市富士町大字杉山(小杉)
登録ID 2836

出典資料から記載

 標高600mで発見された火山噴出物は、杉山地区の岡本清次氏によって圃場整備中に発見された。1999年8月長崎大学教育学部長岡信治教授(理学博士)の調査で約8〜9万年前に阿蘇カルデラから噴出した、阿蘇4火砕流堆積物であることが判明した。
 長岡教授の調査報告書によると発見された火山噴出物は、軽石と火山灰の混合したもので不淘汰であること、ポケット状の凹地を埋めて堆積していること、高温を示す炭化木片を含むことから火砕流堆積物である。軽石が非常によく発泡し、マトリクスの火山灰がガラス質で赤橙色を示すこと、重鉱物として角閃石を特徴的に含むことから阿蘇4火砕流堆積物であると判断される。阿蘇4火砕流は、北は山口県秋吉台、南は宮崎県大淀川、東は大分市、西は長崎県大村湾、佐賀県伊万里市など半径150kmの範囲に分布が及んでいる。
 富士町大字杉山の阿蘇4火砕流は、佐賀平野から脊振山をこえたことを示し、阿蘇カルデラから100kmも離れた標高600m以上の山地を乗り越えるエネルギーがあったことを示している。これまで佐賀市三瀬村周辺の400m以下で発見されている。しかし、脊振山地の500m以上でまとまって発見できたのは初めての例であろう。また、阿蘇4火砕流が九州山地を越えた例は知られているが、脊振山地を越えた証拠の報告はこれが最初である。
出典:「富士町大字杉山の阿蘇4火砕流堆積物の観察結果」長崎大学長岡信治

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