上林家文書 一〇五六通

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上林家文書 一〇五六通

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■所在地佐賀市呉服元町 個人
■文化財指定状況佐賀市 重要文化財
■文化財指定日昭和59年3月26日
■登録ID5168

江戸時代の初期以来、宇治において茶の栽培と製茶に従事して、皇室や将軍家を始め、諸大名その他を対象として、手広く茶業を営んだお茶師仲間の中の一団があり、御物仲間と称して特に格式を誇ったといわれる。上林三入(かんばやしさんにゅう)家はその御物仲間8家(のち11家)の中のひとつであって、鍋島勝茂以来、鍋島家とは深い関係のあった家である。この家に伝わった古文書は、佐賀市呉服元町で茶を販売する商店に保存されている。そのほとんどは各方面からよこされた書状であって、勝茂以下鍋島直正に至る鍋島家歴代を始め、熊本の細川三斎・仙台の伊達政宗・沢庵宗彰・千宗易・金森宗和・小堀遠州・柳生宗矩等、多彩な顔ぶれを含み、その数も千数十点に及んでいる。
ただ佐賀におけるだけでなく、日本の茶業史ないし茶道史上、貴重な史料である。