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[旧佐賀市][ 狛犬]は2件登録されています。
旧佐賀市 狛犬
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肥前狛犬像一対
八龍神社の祭神は八大龍王で、わが国では古くから水神の本体として蛇が崇敬されていたが中国文化の影響を受けて蛇と龍とが同一視され水神として龍が崇敬されるようになって各地に龍王または八大龍王が祀られるようになった。市内には道祖元町の道祖神社の境内に八大龍王の石祠が祀られている。 佐賀市内の石造狛犬は、肥前狛犬と唐獅子系狛犬の二系統に分類することができる。 肥前狛犬は一般に小形で姿態は極めて静的であり、彫法は簡潔にして素朴である。肥前狛犬が姿を消す江戸時代中期前後から大型で躍動的な唐獅子系狛犬が出現する。この神社の狛犬はいずれも像高72cmで姿態は極めて静的であり彫刻は極めて簡素で素朴な感じを与えてくれる。彫法技法は全体的に細長で前肢を並立してふんばっている。後肢は足首あたりで極度に屈し前肢とくっついているかに見える。顔面の表情を見ると、頭髪は長くたれ目はさがり口は顔面いっぱいに彫り込んでいる。 造立銘や寄進者銘は記されていないが、彫造様式から推定して江戸後期の作ではないかと思われ、町内に残存する唯一の肥前狛犬像としてその価値が高い。
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肥前狛犬像一対
八龍神社の西方約100mの水田に囲まれたところにわずか10坪ほどの小高い畑地がある。この中央に大権現と記した石祠が建っておりその左右に一対の狛犬が祭神の守護的な任務として安置されている。 向かって左側の狛犬を正面からみると、頭部を上にむけ鼻孔は大きく開け上向きで前肢を極端に屈し後肢を腹部にくっつけるような姿態をとっている。 右側の狛犬をみると、頭部と首がくっつき全体が丸みをおび、側面からみると、やや狛犬とは違う形態をとっている。 いずれも造立銘は記されていないが、近郷の人々による寄進だと思われる。これらは、田園風景によく溶け込んで見飽きることのない情景を映している。