タノンビッキ

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タノンビッキ

■所在地佐賀市東与賀町大野
■登録ID1082

大野では、大正の頃まで新嫁を迎えた家に集落の女児が、お祝いをする風習が残っていた。
稲苅りあとの田の土で雌雄の鯛、まんじゅう、花、イチビであめがたなどをつくり、もろぶたや重箱につめて三荷、五荷、七荷のザッショ(雑餉)とした。鯛は赤白のホーセンカで雌雄に飾りヒシノ実を添えた。
女児のなかから花聟、花嫁、仲立をしたてザッショはザッショメゴ(目籠)やカエーメゴで担って聟の家を訪れた。
座敷に通されると、タノンビッキといって箱の中に入れたビッキ(カエル)を「頼みます」といって投げた。聟の家では御馳走をつくって歓待してくれた。

出典:東与賀町史P1038