狂言と、もいし講(文殊講)

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狂言と、もいし講(文殊講)

■所在地佐賀市東与賀町搦
■登録ID1136

農村での親睦と娯楽として、この田舎狂言と文珠講がある。狂言は子どもと青年の遊戯として往時盛んに流行した。後には大人も老人も参加したり、女役者に小役も出て顔化粧や衣裳服装も工夫され、素人としては珍しくも上手な芝居が演じられた。演題も水戸黄門・佐々木助三郎・真田幸村・猿飛佐助等昔の英雄や豪傑の狂言物が多く上演された。
文殊講の俗に言う「もいし講」は、毎年秋の10月頃の日曜日を利用してやり、普通男女別に開催する。昔は仲間同志が自宅から茶碗に米1杯と金5銭宛を持参して、宿貸しの家で飲食を喜び談笑に花を咲かせて1日を楽しんだ。この「もいし講」は、農漁村における親善と融和の中心的な役割を果たしている。

出典:東与賀町史P1185