八天狗

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■所在地佐賀市西与賀町相応上
■年代近世
■登録ID131

八天狗は、愛宕山、比良山、大山、大峰山、鞍馬山、飯綱山、彦山、白峰山の八山に住むという天狗で、修験との関係が深い。
天狗は、信仰又は、想像上の霊神であって、防災、鎮火の守り神として信仰され、平素は山中に住み、鼻高く羽翼を有しているという。手足の爪は長くて羽団扇を持ち、あるものは鼻が長く突き出ており、あるものは嘴を持っている。天狗は非常な大力で神通力を有し、一度怒れば天災地変をおこすというので恐れられている。
塩田町の唐泉山に鎮座する八天神社は、防火の神として江戸時代には肥前国一円から広く尊崇されていた。この日子神社の八天狗は、拝殿の左側に安置されている。造立銘等は記されていないが、この日子神社の創建は、寛永3年(1626)とされていることからこの年代に造立されたものと思われる。
この八天狗は町内でただ一つの八天狗として貴重な存在といえる。

出典:西与賀の歴史とその周辺p29

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