杉神社

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■所在地佐賀市三瀬村大字三瀬409-1
■年代中世
■登録ID1315

社号 杉大明神
祭神 仲哀天皇・神功皇后・武内宿祢
 鎌倉時代の文永元年(1264)、摂州の士(一説に東国の士)野田周防守大江清秀が家来を率いて北肥山内に入り、三瀬山村の杉屋敷に設営した。この杉屋敷は古くから清浄の霊地とされていたので、周防守は他に要害の地を探し求めて、山中の地(現在の地蔵屋敷)に館を構え、金山城を築いてこの村一帯を掌領した。
 同年9月、清浄の地とされる杉屋敷には、小城山大宮司嘉村左京進宗章に命じて、筑前香椎宮から分霊をいただき、領地の守護神として勧請し、社殿を造営して社号を杉大明神と号とした。
 そうして、昔神功皇后三韓征伐の時、豊前国池田邑の杉山に登られて、天神地祇の擁護を祈願せられ、手づから杉枝を鎧にさし給うたという古事因縁によって、当地境内に杉1万株を植えて神木とし、世々神祭を執行した。
 明治4年12月22日に列せられ、明治40年代の村内無格社の整理統合によって他社の祭神、少彦名命・天照大神・龍田大神・大己貴命・豊受大神・宇賀魂命・市杵島姫命・源義経・神代勝利外、合わせて13柱を合祀した。
 明治44年2月15日、神饌弊帛料供進の指定を受け、昭和20年まで村の鎮守の社と崇められてきたが、戦後は村社の指定もなくなり、寄せ宮の復興とともに氏子も減少した。

出典:三瀬村史p713

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